分身
soft_machine

人の気配で 繋がれたり 断たれたり
人を守る為 生まれたつもりになって
或いは請われ それが叶っても 再び顕される時の意味
親しみをこめた無言 純化 そして破壊

誰かの奥に放たれ 彷徨う魂を 一瞬できらめかせ
誰が淋しくても 捕まっても 悶え苦しむより笑う
引き剝がすと 新しく駆けだす光のように
無限で 逞しく 二度と帰ってこられぬように包みこむ

まぶたを落し 最後の文字を置くの?
明日を迎えいれ 鏡の裏側に棲むの?
灰と炎を移し ここが世界の 始まりと終わりといって

今も殴る? 嘘の択びかただけ妙に優しかったね
それとも消えた? 記憶は曖昧になってゆくのに
哀しみは 鋭さを組み合わせ 気がつくと痛む

すべて忘れたいのに ことばは 未来の分身だからって





自由詩 分身 Copyright soft_machine 2024-04-12 09:35:05
notebook Home 戻る