途上にて
ひだかたけし

春の時の始まり桜の満開に、




白い途を辿りゆき
白い橋を渡り 
焦げ茶色した木造の
家に入れば

白いお婆さん出迎えて、

 良く来たね

と言う。

 上も下も異なる闇の霊の巣窟、
   均衡の内に成り立つ
    この内面世界の
   真ん中を貫く白い途
 ひたすら辿り歩んで進み入り、

ヨクキタネ 、 声の輪郭 深々木霊す




春の時の深まり新緑の香濃密に、 







自由詩 途上にて Copyright ひだかたけし 2024-04-09 17:18:13
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