空高く鳥は飛んでゆく
こしごえ

別れを
思う私の
青空は
青く青く
晴れわたるばかりで、
青空を
じっと見つめると
青空の静けさは
このこころにしみてくる
しみてくるう
あはは
どの道死ねる私の
未来は輝くばかりで
喜びに満ちる
このこころの深奥の魂は
さようならと言う
私は、
ここに居るのに、
私とは遠い存在の私が居る。
私は至らない
それは 何故かというと
古の人から いいえ もっと言えば
古の生物から受け継がれてきた血を
私の代で絶やすことになるからだ。
青空の下で私は
沈黙をして
青空の
青く青く
澄みわたる青に染まる。
別れは悲しいけれど
別れたことを認めることで前へ進もう。
この肉体を失った魂は
さまざまな存在と別れる と同時に
さまざまな存在と出あう。
空高く鳥は飛んでゆく





 ※ 初出 2023.02.16 日本WEB詩人会


自由詩 空高く鳥は飛んでゆく Copyright こしごえ 2024-04-06 15:32:50
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