星空のビバーク
atsuchan69
おまえとビバークしたい
花粉の舞いとぶビルの屋上で
段ボールを敷いて、
テントなんか張らずに
星空を仰いで夜を過ごしたい
ポケットにはウイスキーもある
柿の種とかっぱえびせんだってある
寒かったら、モッズコート貸すよ
暦の上ではもう春だから、
凍え死んだりはしないはずだ
都会の夜を噛み締めると、
どうしてもウイスキーが恋しい
孤独の絞り汁が、熱く喉を焼くんだ
男ってさ、妻や子供がいても
本当はいつも寂しいのかも知れない
おまえみたいな馬鹿な女と、
一緒に朝までいたら楽しいけど
さあ、早く帰れよ
まだ終電に間に合うから
ごめんな、つきあわせてしまって