セフィニ/幕切れ
レタス

ぼくは道化師
老いたピエロ

観客を笑わせては
ご機嫌をとっている

化粧に隠した顔は誰にも見せない
眼尻に描いた紅い涙は乾いている

手品を見せてはため息を吐かせ
夜毎繰り返す芸に飽きもせず
笑うことも泣くことも忘れてしまった

さぁ… この街は今夜でお終い
明日は100マイル離れた街に往く








自由詩 セフィニ/幕切れ Copyright レタス 2024-03-31 21:55:05
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