今夜は
レタス

青すぎた空に
愛と憎悪の螺旋が渦を巻いていた

透明な視力には
それが耐えられなくて

ウオッカをあおっては
炎が喉を通り過ぎていく

遠い記憶の底をたどるけれど
深海に潜ることもできなくて
空と大地の狭間でもがいている

泣いては叫び 泣いては叫び
救う者など居やしない

ひとり遊びが好きなオレには
差し伸べてくれる手のひらは無い

呑んで 吞んで 呑みまくって

潰れてしまう時を待つ




自由詩 今夜は Copyright レタス 2024-03-26 22:37:16
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