裏窓の女
ひだかたけし

真白きもの続く果て
打ち刻まれる次元にて

 浴衣姿の女にうちわ
  忘れ難き柔ら艶の笑み
   そっと開いた裏窓に
    浮かぶ満月顔を寄せ

     触れ震える裏窓の女、

     沈黙のうちに力漲り
    力漲り生きる沈黙を
   女のうちわゆらゆらと
  浴衣姿の真白きもの

続く果てに果ての続きに
打ち刻まれる新たな次元、 

 沸き立つ意志に貫かれ

艶々思惟の生動し続け流出し





自由詩 裏窓の女 Copyright ひだかたけし 2024-03-26 17:52:21
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