不在
たもつ
ある日、あなたの背中に
窓があるのを見つけた
開けてみると
普通に外の景色があった
眩しければ鳥になるといいよ
とあなたが言うので
わたしは鳥になって
空へと飛びたつしかなかった
空はあんなに青いのに
どこまで行っても
あの青に 包まれることはない
飛びたった窓が
開け放たれているのが見えて
あなたがもう
不在であると知った
(初出 R6.3.22 日本WEB詩人会)
自由詩
不在
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たもつ
2024-03-23 03:15:08