かみなり
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かみなりだ
あれはかみなりだ
あぁ、こわい
あんなにぶ厚い藍を割れるのは
それだけで神だ

鳴っている、なって白も黒も反転し
紙の鳥が燃えくすぐられる
犬は動転し
きゃっ、という気になるようだ
君もほこりが散らばる気になる

気にはなるのだが
ふてぶてしくもラジオをつける
ざぶとんが丸いのだ
風も滞りない
饐えた匂いを発する一夜干が旨く
神の手足もまた丸い

ごろり、と響いて寝床に消えるのだ
如何にことばを転がそうとも





自由詩 かみなり Copyright soft_machine 2024-03-20 11:33:45
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