標高の高い駅
ふるる

世界一標高の高い駅に着いた
車掌以外は観光客で皆
酸素マスクをつけている

空気が薄いので皆
紙のようにペラペラになる
喜びも哀しみも薄くなるので晴れ晴れとする

風が吹けば
空高く飛ばされて戻って来ない

車掌はなかなか点かないパイプに夢中で
いつものように気づかない


自由詩 標高の高い駅 Copyright ふるる 2024-03-19 00:54:06
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