なにひとつ簡単なことはない
秋葉竹
悲しみがいつまでもまだ降り落ちて
優しいふりをできずに笑った
しあわせがあるから心がもういちど
立とうとすると云いたい週末
曲がらないこころに意味はないからと
云いきかせている諦めの春
気がつけば生きてることをしあわせと
ぐっすり眠れるだけで想える
香り立つ青葉の季節におなじこと
云えるわけないただ好きなんて
悲しみが嘘とも想えるそよ風が
春を運んでやって来る午後
わからないこころをわかる気になった
とてもゆっくりセンチになって
まばたきもせずにまっすぐ君をみて
その名を呼んで瞳を閉じよう
なにひとつ簡単なことはないという
訳ありみたいな声でささやく