夢十夜 ⑦
レタス

ぼくは赤ん坊だった
祖母が洗面器に湯を入れて
石鹸で泡をたてて剃刀で毛を剃られた
母と姉は心配そうに眺めていた
時計の針は午前10時だった

お肉屋さんで祖母と買い物に行った
おじさんはぼくの口にハムを一枚突っ込んだ
コロッケも突っ込んだ
メンチカツも突っ込んだ



           初出 日本WEB詩人会 2024/03/15


自由詩 夢十夜 ⑦ Copyright レタス 2024-03-15 08:03:10
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