ひき潮
そらの珊瑚

ゆめからさめようとするとき
ひき潮のけはいがする

現実にうちあげられて
そういえば
さくばん黒い虫をころしたことなんかをおもいだしている
永遠に置く不毛なことの筆頭にかかげよう
今日がごみの日でよかった
ごみをうみだしていくことも
生きているかぎりつづく くまのとけい いけにうかべる るびい いびつ つめのあか かれんだあ
ん まではとおい 

たくさん寝たはずなのに
あかるい朝がはじまろうとしているのに
ひき潮から体温をとりもどすまで
さむざむとする


自由詩 ひき潮 Copyright そらの珊瑚 2024-03-08 10:28:55
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