息絶えて
ひだかたけし

透明な時の内に

波の持ち上がり
波は崩れ去って
飛び立つ海鳥

透明な時の溶け

巨大な記憶のタブロー海面に立ち
巨大な意志のチカラに引き裂かれ

 蒼白く燃える光の眼

タマシイの眼と相対する、

凄く近いのに凄く遠い
意識と意識との間の
絶対の距離が在る

注ぎ込まれていきながら

凄くチカイのに凄くトオイ





自由詩 息絶えて Copyright ひだかたけし 2024-03-04 16:50:45
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