ランチ
秋葉竹
山道を歩きたいと想った
モノトーンのちいさな店で
軽めのランチを食べながら
ダメな目立ち方をしていないか
笑顔以外の全てをチェックする
早く夜にならないかな
ボディランゲージって憧れるから
たぶん存在がダメなんだよな
生きてることが間違ってんだ
コラコラ物騒なことゆうなよ
自己愛はちゃんと持てよな
持って育てろよな
そうじゃないとさ
辛い夜がやって来るぞ
ちょっとちょっと
そうでなくても今夜って雨だってゆうし
ちょっと気をつけないとな
息を止めて深く潜って
深く深くなにも考えずに泳いでく
水面のキラキラをみあげてみる
そこにはちょっとない悲しみがゆらゆら
なにかの決意をバラバラにしてる
遅い夢をみてる
神さまはどこにもみえないから
いないんじゃなくってちゃんといるよ
まだ知らなかっただけでね
そのすき通った風景を
みおろす山に立ちたいな
なにも恐れずに
生きたいな
だから山道を歩きたいと想った
ひとを助けるやさしい風だって
そこには吹いているかもしれないだろ
夢よりも浅いほんとうの世界で
しあわせになれるって
そういうことだと想う
ただ夜に込めた憧れの気持ちだけで
そう想う
もうとっくに
軽めのランチは食べ終えた