オマエに
レタス
今日はオマエが氷壁から滑落して30年
オレは毎年この日に伽羅を焚いている
何故もっとオマエを止めなかったのか
記録を求めて命を賭けるのが解らない
あの酒席でもっと叩きのめしておけば
毎年この日を忘れる事ができないのだ
あぁ… 今頃オマエは何処にいるのか
銀河の果ての果てまで行ったのだろう
今夜は何時もより酔いにまかせている
涙なんか一粒も流さないオレは此処に
アルバムにオマエの写真が一枚あった
あの日のオマエは微かに笑っていたな
オレはオマエの分まで生きる事になる
あの日からもう既に30年が経っている
さてと、もう一杯オマエと酌み交わし
明日からの夢をオレはオマエに捧げる