キス
秋葉竹


 

ちょっとだけ
疲れた気がする小雨の日
まだ大丈夫だよ笑顔になれるし

騒がしく
生きて来たかな冬の夜
月の吐息に揺れるみずうみ

その笑顔
だけがわたしの苦しみを
癒してくれる一緒に寝たいな

白い雲
よりも静かに消えたいと
みえない希みを抱いてはつはる

初春の
花が咲いてる澤に立ち
葉っぱや竹が揺れてこもれび

木漏れ日の
甘い香りに誘われて
ましろな蝶がひらひら舞うとき

白白と
無数の影が地に落ちて
みている夢はささやかな蝶

ささやかな
甘さでいいからこの口に
味わわせてとキスをねだるの?






短歌 キス Copyright 秋葉竹 2024-02-27 23:38:06
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