今夜はおでん
秋葉竹
(短歌八首)
どくどくと
流れる真っ赤な血の音に
気づく冬日のバス停に立ち
落ち込むと
いうよりすこし反省を
しているだけの雨の日の花
夢を二度
みたらホントはあのひとが
帰って来るといいと泣いてた
闘いを
やめたいほどの暗闇が
心を覆うことを知るよる
なぜ笑顔
なんかでいられるあんなにも
悲しい嘘をつくその口で
本を読む
ことをしばらくしてなくて
休みの日には掃除をしてる
自由には
なれないことは知っている
ただ少しだけ罪を消したい
真っ白な
血って無いって信じてる
通っているのが情熱だから
ひとがみな
しあわせそうにみえるよる
カラシ多めでおでんを食べる