メレンゲ
はるな
メレンゲの夜
それはそうだ、
固まってしまう
色の無い刺繍糸で
編みこんでいく
君の体は
気持を置いて
でていってしまった
ここにあったのは
変色した果物
片方しかない手袋
かたくなった白いパン
口づけと昼間のニュース
凄惨な場面がうつしだされる
動画サイトに嫌気がさして
でもその嫌気っていうのは
まちがいなく自分に向いたものだったから
こんなところに留まっているわけにはいかない
飛んでいくミサイル
打ちあがる衛星
君の気持は
最初からここになかった
自由詩
メレンゲ
Copyright
はるな
2024-02-20 10:43:35