発つ
唐草フウ



卒業式より入学式
きっとそのほうが近い

おわかれが悲しいより
ちょっとどうなっていくのかなって
そわそわ、未知の道
ようこそと迎え入れる
手の花束を渡って

そこはしばしの砂時計 一粒
ハイタッチには 幾分のアンドロメダまで

信号が青に変わったら
もう戻ることはないんだね
立ちどまっていても
だから

一瞬の金色の花火に
あったかい風船の中に
草の匂い
朝餉の匂い
おかあさんの



いってきます











卒業式より入学式
きっとそのほうがいい











自由詩 発つ Copyright 唐草フウ 2024-02-17 23:50:07
notebook Home 戻る  過去