スセソタチツテ
福岡朔

砂時計がたてる音のように
せつないくらい小さな寝息
双生児より近くて遠い君の
魂には今生でしか触れない
血の味がする朝餉のあとで
鶴を折ってこの運命で遊ぶ
手の熱すらも知らない相棒


自由詩 スセソタチツテ Copyright 福岡朔 2024-02-14 22:30:25
notebook Home