幻影の奧処
ひだかたけし
郊外の夜
白い途に独り居て、
海辺の唸る光景
ふと浮かび、
耀く光点
夜の青みに浮き上がり
白い途の先に拡がりゆく
〈だいじょうぶ、大丈夫だから進みなさい〉
澄み渡る声の木霊
慄然と促され
郊外の夜 白い未知、
海辺の 界の境の唸る異様
絶えず抱え持ちながら進みいく
到来する数多の幻影、その奧処
巨大にヒビキ在るこの世界の内面へと。
自由詩
幻影の奧処
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ひだかたけし
2024-02-13 16:25:01
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