あやとり
ミナト 螢
こんなに離れているのに
何故あなただと分かるの
窓の軋む音が
月の沈む色が
夜を眠れなくする
きっとあなたは
今もどこかで
困った顔をしながら
身体に絡まった夢を
解けないでいる
私には
小さな力しかなくても
あなたの心までなら
歩いて行ける
全ての気持ちを話さなくても
たぶん分かり合えるから
あなたも私もいつも
少ない言葉しか使えなかった
複雑なことは簡単にして
届きやすい形にしたのが
ハートだと思うんだ
互いの中に渦巻く模様を
見せ合って触れ合って
これからは支えよう
私たちは普通よりちょっと
大袈裟なものが好きで
似たような感性に甘えれば
同じ景色の中で
喧嘩とかしたくないな