霧のなかで
レタス

草原は霧が立ち込め
まわりはよく見えないけれど
足元の花があまりにも綺麗だから
花冠をきみに捧げよう
ぼくはとても不器用だから
上手く編めるだろうか
十五年の歳月は満月のように重くて
一言で済む訳じゃない
あの日 あの時は楽しかったかい
忘れっぽいぼくは
黙ってきみの言葉を聞いているだけで
日々を過ごしている
霧が晴れたなら
辺りはどんな処だろう
まだ話し足りない
それまでぼくは高らかに歌うよ





自由詩 霧のなかで Copyright レタス 2024-02-03 22:12:18
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