繁忙期の放心と、周縁の人々、一部に含まれること
うめバア

関西風のだしがおいしかったうどんの店は
コロナが始まってすぐのころ店を閉じた
よくお世話になってたのになあ
売り上げが落ちてかどうかは知らないよ
四月にはなくなってたから
それで、ちょっとした喪失
のあと、ロイホ行ったり、ラーメン屋行ったり

青い看板のフレンチ系は満員で
いや、正確にいうとテーブルとテーブルの間の
狭い狭い席なら入れると言われたけども
大笑いするグループの間にぼっちで挟まれるのって
どんな気分よ
店員も、ずいぶん意地悪なこというよなって

テラス席の人たちは幸せそうに見えた
若くて、スラリときれいで、キラキラしてた
最高の呑み会って、いつだったろう
心の中で、人生の呑み会ベストテンを考えながら
また、歩いて
地下鉄一駅分ぐらいなら

ルーロー飯の店もなくなったか
しょうがないなあ

あの子とあの頃、よく歩いたな
仕事終わって、待ち合わせて
町中華で、一杯やって
また、駅前へ
くだらないことばかり
延々と、しゃべくりながら

明日も仕事だもんで
途中で不機嫌になってさ

あのあたりかな
時間の入った大事な財布を
落としちゃったのは











自由詩 繁忙期の放心と、周縁の人々、一部に含まれること Copyright うめバア 2024-01-28 15:51:09
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