独り言4
短角牛

幸せはいつだって 

いつだって 朝霧の向こう側

いつだって いつだって いつだっけ


遠くのほうにぼやけて見える ポプラが

ポプラが大風に揺れて 綿毛が飛び立つ

土が歌う 並木道が薫る


遠くのほうにぼやけて見える 人影が

人影が手を振って 笑っている

笑っている 影人間 口だけが開いている

大風が僕らを飛ばす さよならを乗せて


幸せはいつだって 

いつだって 涙の向こう側

誰かの頑張れという声が

目をつぶっていた私に 沁みわたる







自由詩 独り言4 Copyright 短角牛 2024-01-26 00:26:51
notebook Home