地球の秒針(改訂)
ひだかたけし
蒼の
清澄な冷気に
ゆっくりゆくり
亀裂の走る真昼時、
他人行儀な
真白い街並みが
うねり押し返す天地の圧
剥き出され立ち止まり
ふと内側から
アスファルトの
ベロリ
引き裂かれる
戦慄を覚え
怯え竦む
間際
上方から吹く闇の息、
下方から吹く闇の息、
息と息の狭間走る
輝きの息の艶めき、
戦慄の瞬間鎮めて、
他人行儀な街並み静まり還り
何事も無かったかの様、
一日の針を
間断なく進めて行く
地球の秒針
また未来へ未来へと
今という現に、
否定の楔 打ち込む。
自由詩
地球の秒針(改訂)
Copyright
ひだかたけし
2024-01-25 16:57:16
縦