レタス

黄昏の空に雷鳴が轟いた

光と闇の螺旋が宙を舞いながら昇天してゆく
それは二匹の龍だった

恐ろしく
美しく
渦巻いている

ぼくは背中の翼を開き
龍を追いかけた

銀河を越え
アンドロメダを越えて
何処までゆくのだろう

あぁ…
届かない
翼はぺカぺカと緑青ろくしょう色に光りだして
羽ばたくことが出来なくなった

あの龍は生命いのちそのものだったのだ










自由詩Copyright レタス 2024-01-24 23:45:36
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