虫ケラの刹那
atsuchan69

小さな青虫が
葉っぱを虫食いにして
生きてゆくみたいに、

夢を壊して、
優しさを捨てた男と
胸のはだけたドレスの女

ふたりはいつか
美しい蝶になって
この街を、
飛び去りたかった

言葉の弾丸が、
何もかも砕いて
終わらせるまでの
あと少し、

まだ煙草一本くらいは吸える

お前のエロさが、
なぜか今日は眩しい。






自由詩 虫ケラの刹那 Copyright atsuchan69 2024-01-19 08:57:20
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