独り言
たもつ
風、そして風の鼓動
空の欠片を集めると
それはいつも爪に似ていた
窓だけが知っているわたしの形
初雪が観測された朝
静かに紙で指を切って
独り言のように
痛いと思った
(初出 R6.1.13 日本WEB詩人会)
自由詩
独り言
Copyright
たもつ
2024-01-14 09:00:34