意識の光景25
ひだかたけし

光点、
漆黒の海原の最奥に在り
黄金の輝き、
最奥から伸び拡がり在り

死と生のあはひの感触
異様な奇妙な生々しさ
ゆっくりと凍り付き
浮かぶ古月の深緑
錆び付き苔むし

光輝き在り、光輝き在り
黄金の 
ゆっくり伸び拡がり
ああ 深緑を漆黒を圧倒し
黄金の
ゆったり伸び拡がり
光輝き在り、光輝き在り

ゆっくりゆったり時の止まり
時無き純粋持続の共時の次元に

光点、

漆黒の海原の最奥に在り
黄金の輝き、
最奥から伸び拡がり在り

純白の切片 空に貼り付き
空無に無数無限の貼り付き

黄金の輝き、

最奥から空無純白の内に
伸び拡がり 顕れ在り

  *

ああ 不可視意識の光景 未だに止まず。








自由詩 意識の光景25 Copyright ひだかたけし 2024-01-13 18:16:47
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