ぽえむ
たもつ
レタスの先端
心音のひずむところ
温度の終わりに
少し触れる
つめたさ
教室みたい 、
と思う
穏やかな湾の入口を
句読点が航行する
健康的な食事
その後で
わたし、コップを
置くつもりだった
夜半にかけて
薄手のビニールが
降り積もるでしょう
気象予報士のぽえむは
いつも優しい
肌ざわりの飛沫
もっと
息がしたい
雨季になると
届く請求書がある
同じ書式に
印字されたわたし
両親から
授かった名前
おかげで
人混みでも
はぐれなかった
かほそく
とまる
(初出 R6.1.4 日本WEB詩人会)