意識の光景21
ひだかたけし

石化した珪化木、
無数垂直に立ち並び
うっすら雲に覆われた太陽
その浮き出す円形の輪郭、
ゆるり辿るうちに
黄金の滴り落ちる
後から後から
弾ける笑い
途向かいから
駆け出して来る子ら、
黄金の光滴に打たれ
発光しながら
立ち並ぶ珪化木を溶かし
途向こうへ向こうへ
群れなし駆け抜けていく

弾ける笑い 黄金の光滴
残響の渦巻く木霊となり
変容し続ける意識の
過程を形造り在り

今、

生きて息づき私の一部と為る














自由詩 意識の光景21 Copyright ひだかたけし 2024-01-03 16:16:54
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