TROUBLE CONSULTATION
板谷みきょう

閏日の夜九時に告白電話をします。
受け容れられないなら電話に出ないで下さい。
そして電話すると
母親が「今、出掛けていて居ません。」
それでボクは失恋した

「わたし一生、結婚なんかしない。」って言って
ボクを振ったあの娘のことを
ずっと想っていたのに
いつの間にか
別の誰かさんの元に嫁いでいた

何年も経って苗字が変わって
再会した時には
「そんなことも言ったかもしれないわね。」

ボクは
当時仲良くしていた彼と
一緒になるかと思っていたのに
「だって、そんな対象じゃないもん。」

そうして
初めてあの娘を抱いたのに
会えない日々が続いてるうちに
いつしか遠い関係になっちゃって
「貴方は奥さんを大事にしてね。」

出会った時からの思い出を
あの娘に向かって
繰り返し反芻してると
「思い出したくないことまでしつこいわ。」

ボクは平謝りして
許してくれるまでは連絡しないと伝えた

あの娘からも、ずっと連絡はない
このままボクは、諦めた方がいいの?


自由詩 TROUBLE CONSULTATION Copyright 板谷みきょう 2024-01-02 22:32:29
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