葬送
レタス

いままでどれだけ花が散るのを観てきただろう
いままでどれだけ雲の移ろいを観てきただろう

ぼくはいまだ彷徨い 戸惑い つまづきながら歩いているよ
いまはどんな辛い事も嬉しい事も楽しみに変えている

きみはどんな些細なことも許さず
ぼくはどうでも良いことは許した

喧嘩けんかもしたし
酒も酌み交わしたね

時々きみの夢を見るんだ
顔も声も色彩もリアルで
妙にはっきり覚えている夢なんだ
もう届かない空に行ってしまった想いの中で
今夜もウイスキーをめている

きみの骨は繊細で白く
いまにも崩れそうだった



自由詩 葬送 Copyright レタス 2023-12-30 21:38:44
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