にじゅうごびょう
本田憲嵩

ともに歩いている砂浜、
こちらをむいて、
つよい波風にすこしウェーブがかかる、
花のように、首を、傾ぐ、
ながい黒髪の、まるでオニキスのようにまるい、
とてもおおきな瞳、
しろいレース柄のブラウスを着て、
両手で数本ほどに束ねられた、ピンク色の花束が、
まるでおだやかな炎のように逆立っている、
どんな僕でも、
やわら かく、
包みこんで、しまい、そうな、
朝焼けの海に溶け込んだ、金色の陽だまりのように、
とてもまばゆい、
あなたの、二十五秒、
にじゅうごびょう、



自由詩 にじゅうごびょう Copyright 本田憲嵩 2023-12-28 23:57:07
notebook Home 戻る