神様
這 いずる
よく陽に焼けた肌を晒して
向日葵の方へ駆けて行った
足跡が
奇跡の化石に残った
今ある詞と夢と
わずかな名残の面影が
霞と君の区別がつかない
今日、
君は、夢を照らしたね
枕の香水をふりかけた私の
枕の中に潜み囁き
空となり
かすかな雪を降らした
雨のような
水分を含んだ
綺麗ではない雪だった
そういう情緒だけの
しっとりした気持ちが
ずっと君を繋いで
君が壊した生を疎む
あ、あ、あ、
どこにもいけなかったね
神様になりたかったね
天から降る星でもよかった
君が、君が
君が望んでいたら