早春
tonpekep

静かでした
そうして音がきこえてくるのでした

夕暮れ 春がやってきて
わたしはひっそりとしていて
透きとおったところに
過ぎたものたちが入ってくるのでした

分かっているというのでした
それがとても悲しいのでした

分かってるというのでした
それが悲しいのでした

もう見えないのでした
分かってるといってくれるのでした


自由詩 早春 Copyright tonpekep 2005-05-16 20:20:25
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