腰掛けて、苔の上
あらい
祖の凹み、凸く突き上げては
星月夜をつむぎ、乱れ鳴らし、欠いた穴に
穏やかな腐葉土を外した碑が囃子
さかずきを褥にふるい、ふるまわされたり
など、つぶさなちぶた、蹴躓いた宝剣事
またたぐとき、なくしたものだから
小さく有涯た咎よ酷く
月まで届く ささめきごと 彩している
なぜか翳をダブらせ
あちこちに明るい道ばかり描く
瀬を踏んで、魅せて、また憎たらしく
浄玻璃鏡に、あれは――月
うたた寝をはじめた朝露を、呑み、実を酌んで
どれだけの年月をそこに、恣意たのか
なだらかにながされて いきた、なにもかも