コードネーム
狩心
「金じゃ買えない物がある 26歳」を
「金は出すから美味い物を食わせろ 41歳」が惨殺し
「焼き過ぎないレア 年齢不詳」を新たなパートナーとして要望
腕が悪い奴は焼き過ぎてしまうが・・・
すぐに
「最高の焼き加減で来やがった 36歳」が来やがった
「焼き過ぎないレア 年齢不詳」を要望したはずなのに
「最高の焼き加減で来やがった 36歳」が最高の焼き加減だったが為に
「要望した物と違う 77歳ナイスバディエロス」を呼び出す事が出来ず
思わず「期待してもどうせ期待外れだろう。否、期待を超えてきた! 113歳!」が発情し始めた
世界の時間は伸びていく
カギ括弧の中で
永遠に訂正、補足され捕獲
化石図鑑に載って固定
しかしカギ括弧の中のスパイは
ひじきの白和えを永遠に止めない為
コピー&ペースト状に混ぜられて
豆腐 私に痴漢できない
ひじき BGMはヒィー ジィー キィー
機械化のゴルバチョフは千年前の赤坂
比喩という存在しない奴らが蠢き
変容していく 無限のエンジン
世界創造そのものの最前線
意味付けよりも先に走る者
存在よりも先に走る者
世界を鮮やかに補足していく光
本来物凄い速度で切り替わっていくのに
それに対して私達はまるで
スローモーションの世界の住人で
それを味わっている
全体からしたら
たった一瞬の創造の断片に閉じ込められて
楽しいはずだと、自らを慰めている
価値があるはずだと、自らを慰めている
知を含む快楽を肯定し、
自らは 少しは 世界を理解していると
錯覚している 自らは 本来変容しない石であるのに
比喩の光によって 鮮やかに変容させてもらっていると
錯覚している 私達は本来何も書かれていない 石版のようなもので
自らを傷付けて 文字を彫り込もうと必死で
その文字を光の角度の陰影で 少しでも 趣深く見せたいと 必死で
本当は 生も死も存在しないのに
生命であるふりをしている 声明
空間を永遠に突き進む振動
中心から波紋のように広がって
永遠に核を引き伸ばして薄くしていく
観測できないぐらい薄く広がれば
比喩のような真似事を できると 思っている
微かな望みの中で
その微かな望みさえも
忘れてしまいそうになったり
否定してしまったり する
どこまでもコードネームは求められるし
問われる その度に 私達は殺されないように 比喩を握りしめている 比喩である私を 操りながら
エラーコード1377
カモフラージュ失敗
光学迷彩シャットダウン
露わになるショクザイ
防衛システムの部屋はお熱を上げる
チーーーーーーーーーーーーーーン
電子レンジのような
仏具のリンのような
股間を強打した時のような
岩に染み入る蝉の音 カブトガニの産卵
風前の灯 しかし 決して消えない炎
炎のふりをした夏祭りの踊りの残像
サイコパスの血祭りの肉片の残飯
静かに佇んだ硬いイキの結合部
チに飢えた頭の暴走の末路
カギ括弧の中での笑い
空行の中での行動
間違いに向けた許し
我々には残されていない
人とのコミュニケーションで潜り、
酔っ払った熱情で進み、
隠喩で息を吸う。
それを繰り返す道しか!
屍の如く
逸脱を夢見て