世界は只
ひだかたけし
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け
鎮まるわたしの心
魂の均衡と調和のうちに
世界のすべてを受容する
颯爽と歩き過ぎる若者、
駆け回る子供たち、
凍り付く紅葉、杖つく老人
みんな皆、
内なる外に
外なる内に
属し戯れ輝いて
その肉体の滅び迄
魂の橋を渡っていく
聖なる霊性に向かって
すべてありありと在る
無限の生命に貫かれ
青が開ける
まっさらな朝の空
光は弾け
人は生きる
自らの定めを自らの咎と識り、
自らの力で乗り越えんと
わたしがあなたが
どんな不幸のどん底にあっても、
どんな幸福の絶頂にあっても、
世界は只静かさ奥まり残酷に美しく在りと。