五行歌、溝
ひだかたけし
理想に貫かれた理念に
日毎努め静かさ観じながら
私の気力はたと萎えさせる、
時間という無機質
墓石の無表情。
現実という
刻一刻と
移り変わる最中に、
微細な相貌の顕れ新た
気付きの瞬間に永久の宿り。
傷深く
麻痺した私性の
不確かな壁に
囲繞されながら
己意志、前へ向こうへと。
自由詩
五行歌、溝
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ひだかたけし
2023-12-06 17:44:33
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