自由律2023.11.10.
田中教平


この雨を人にそむいてわれゆかむ

茫々とときに朗々とひかりをひとりゆかむ

雨に海に身をさらす赦されない身を

海よ空よゆるせよわがこころ人に赦されず

ふたり夜の海見るたましひとしてひとつ

きみはよく知る夜半の海をわたしのことを

わたくしは一つのたましひ夜の海にゆれているとき

汝が声のうつくしきかなその声で海を語る

鳥もいない夜の海のわたしたちカモメ



俳句 自由律2023.11.10. Copyright 田中教平 2023-11-10 12:34:31
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