揺れ
はるな



激しすぎる 揺れ たちを
夜、夜明けまえ
だましながら捕まえて
昼間の街を見せにいく

揺れたちは
泣きながら
嘘を消化して

売り買いできるような
かたちにまとめて束ねる

どこまでいっても
本当にならない 揺れたちから
夜明けをうばってまで
正しいかたちになろうとした

淋しい自由さの
壊れながら向かう先に
どうしても私の体があるのだった




自由詩 揺れ Copyright はるな 2023-11-02 00:48:19
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