海は波を好き放題に荒らす
ルルカ new


波しぶきが
うるさくて
わたしは耳をふさいだ

なにも入ってこないで!
じゃないと
脳天に突き刺さる!

だから
御願いよ
そんなに嘆かないで・・・

海に男を感じ
波に女を感じてしまうの

海は波を
好き放題に荒らす

それだから
キライよ
海は・・・

海を連想させる
波もキライよ

私だって女のくせにね

何を言ってんだよ?
ホントは欲しいんだろ?

そう言って
スカートの中に
手を入れてくる客

思わず
ピンヒールで
男の足を踏んづけてやったわ

そしたら
もう
明日から
来るなって

ママに言われた

私は
しらんぷりして
次の日も
お店に行った

ママが
高笑いして
肝だけはすわっているのね


ほめてんだか
けなしてんだか
わかんないこと
言ってきたわ

ざけんじゃないわよ!
あの男が失礼極まりないのよ!




自由詩 海は波を好き放題に荒らす Copyright ルルカ new 2023-10-15 17:51:28
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