わたしのもの
soft_machine

わたし 目をつぶり
目をつぶり灼けた
けむり吸いこんだ
うつろに ひとり吸いこんだ

わたし 蟻の道をふむ
要るからそれが 言いきかせながら
肉をうたがい
うつむき冷め いき吐きだす

どこへ向かうのか知らない
どうにかして生きる
人をとらえた 影はただ樹のもの

涙など乾け けれど
このおだやかな公園は街のもの
この風このひかり星のもの

この心 わたしのもの
ひと葉、またひと葉
木の葉がなぜてゆく

そうか
そうだよな





自由詩 わたしのもの Copyright soft_machine 2023-10-05 10:33:04
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