ひとつずつ、ひとつずつ
木葉 揺

私の胸の中のいろいろ
飛び出さないよう押さえる

本当はみぞおちに穴あけて
ひとつ取り出せば
次のひとつが頭を出して
「いつでもいいよ」と
待っててくれる
それを引っ張れば
また次のひとつが頭を出して
待っててくれる

だから焦らなくていい
ひとつずつ、ひとつずつ


自由詩 ひとつずつ、ひとつずつ Copyright 木葉 揺 2023-10-04 22:19:06
notebook Home 戻る