モナリザも青ざめる
ルルカ new


秋の山は 色とりどり

朝を待ちきれなくて 深夜に起きる

毎朝が新鮮な普通の暮らし

秋の夜長をぬう

鈴虫の声が楽器の音みたい

夏に また来年!と手をふった

恋の季節に 遅れをとる

キリギリスみたいな晩年

涙も笑顔も貸し借り出来ない

出し切った運動会

風を頼りに歩く秋の暮れ

イチョウの木の下でかわす約束

モナリザも青ざめる新星

絵画を買い占められる余裕

着るものがだんだん厚くなる

秋風が私に何か ささやいた

寂しみを 共有する

肌寒くなった 外も二人の仲も

はおるにも 調節が難しい

愛は時代を越えていく


俳句 モナリザも青ざめる Copyright ルルカ new 2023-09-27 07:34:13
notebook Home 戻る  過去 未来