街の川
番田 

人の見ているのは光
その向こうを歩く
サラリーマンは光自体にその肩を照らされている
電車の音がしている
大型トラックが川の前を通り過ぎる


深くため息をついた
川の向こうには彼らの暮らす団地がある
春には 桜が 咲いている
団地が影として映り込んだ 川を
そして誰もが行き交う景色


時間は 誰にも 与えられている
僕の歩幅にも
ニトリにいた その時間にも
タオルの前で買うものを忘れて
昔は発売されたシングルCDだった
そのような僕らの時間を



自由詩 街の川 Copyright 番田  2023-09-26 01:19:55
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