VISION5
ひだかたけし

白と紫の色彩たち浮き上がり振動し
青く涼やか秋のふるふる降り震えて
両眼一点に交わり結び移動しながら
路傍の草花の群れの成長を追いかけ
吹き抜けゆく秋の大きさを跡付けて

白の紫の
光のなか流れ
青く涼やか秋の
ふるふるすきとほる
時空の軸を揺らし揺れ
いつしか凝集し始めた世界
込み上げる歓びに張り裂けて、

次々と開き咲き誇る花々の白く紫に
来る秋の吹く風涼やか空の青く高く
濃くなるこの時に住むわたしは異邦
この時を切り裂き瞬間開き震え降り

歓びに張り裂けた世界の瞬間に澄む。















自由詩 VISION5 Copyright ひだかたけし 2023-09-24 16:51:40
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